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メッセージ

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     すべての欲望が満たされた状態が成立したとして、そこでまだ生きていたとして、大した時間があなたには残されていなかったとして、あなたの瞳にはいったいなにが映るんだろう。夕暮れの斜光にゆれる木々の葉の光か、まぶたは開いていても何も見ていないのかもしれない、瞳に映るのが誰かの顔であれば、自分はうれしいだろう。以前にもこのホームページで載せた、宮沢賢治の遺稿をもう一度、読みたくなった。「眼にて言ふ」




    「眼にて言ふ」




    だめでせう


    とまりませんな


    がぶがぶ湧いているですからな


    ゆふべからねむらず


    血も出つづけなもんですから


    そこらは青くしんしんとして


    どうも間もなく死にさうです


    けれどもなんといい風でせう


    もう清明が近いので


    もみじの若芽と毛のやうな花に


    秋草のやうな波を立て


    あんなに青空から


    もりあがつて湧くやうに


    きれいな風がくるですな


    あなたは医学会のお帰りか何かは判りませんが


    黒いフロックコートを召して


    こんなに本気にいろいろ手あてもしていただけば


    これで死んでもまづ文句もありません


    血がでているにもかかはらず


    こんなにのんきで苦しくないのは


    魂魄なかばからだをはなれたのですかな


    ただどうも血のために


    それを言へないのがひどいです


    あなたの方から見たら


    ずいぶんさんたんたるけしきでせうが


    わたくしから見えるのは


    やっぱりきれいな青ぞらと


    すきとほつた風ばかりです





    堅治のこのあまりにも素朴な遺稿には人間の本質が、人の姿が綴られていると思った。死が静かに寄り添い、死から見つめられながら、堅治は空や風を感じていた。人は、このように、自分が吐いた血の中に沈んでいても、最後の瞬間まで溌剌と、清々しく生きて行く事が出来る細胞なのだと思う。堅治の遺稿が、いま、また力強く感じる。







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